ジャニーヌ・ヤンセン リサイタル@紀尾井ホール
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2月17日水曜日 紀尾井ホールにて ジャニーヌ・ヤンセンのリサイタルに行ってきました。オランダのユトレヒト生まれ。ミッフィーちゃんの生まれ故郷ですね。6歳でバイオリンを始め14歳ではデビューしてたそうです。9年勉強してオランダ放送交響楽団と共演。2000年に初めて日本に来ているそうです。私は数年前のN響とのブルッフのコンチェルトを聴いただけですが、その時もものすごくアグレッシブで、ブルッフなんて飽き飽きするほど聴いてるのに、彼女の演奏がものすごく新鮮だったのを覚えています。確か記事も書いたよなあと思って探したら、ありました。これ。
一度リサイタルも聴きたいとその時も書いてるみたいですが(昔の記事は、他人が書いたような感じです 笑)念願かなって行けました。伴奏はイタマール・ゴラン。
プログラムは
ブラームス作曲 バイオリン・ソナタ第2番
バルトーク作曲 バイオリン・ソナタ第2番
休憩
バルトーク作曲 ルーマニア民俗舞曲
クライスラー作曲 ウィーン小行進曲 愛の悲しみ シンコペーション
ファリャ・クライスラー作曲 シペイン部局 第1番
ファリャ作曲 「7つのスペイン民謡」より
アンコールも2曲
直前まで忙しくて、今日何やるんだったっけ?って当日開けたらすごい良いプログラムでワクワク感倍増です。ブラームスは私の知ってるブラームスとちょっと違っていて、あんまり音の太さを強調しない音色で、でも決してドイツ音楽とかけ離れてるわけじゃなく、とてもおもしろかったです。ただし、上手側バルコニーだと、伴奏の音が突出して聞こえてきて、ジャニーヌの音がかき消されて、ものすごく残念でした。ピアニストのタッチはものすごく気を配ってるんだけど、ブラームスの音の厚みが来る度に、わあって感じで、周りを見渡すと、バイオリンの音がダイレクトに来ないので、殆どの人が寝てました。(笑)2曲めバルトーク。きっとこういう曲は得意だろうなって思ってたけど、本当に素晴らしかったです。プログラムにこういう曲を入れてくれるところが、また素晴らしいです。実力見せつけられた感じでした。
後半は、フルコースディナーのデザートの部分ですね。どの曲も超有名なものばかりを持ってきて、楽しませてくれます。ヨーロッパって陸続きだから、オランダの人にスペインものやフランスもの(アンコールはフランスものだった)ウィーンの曲弾いても、どれも板についているというか。どの曲にも、曲想に迷いがなくて、自分の表現をしててすばらしかったです。教わってこう弾いてるんだなっていうところが見えないというか。もう、こう弾くしかないでしょうという、自分の中からほとばしってくる感じで引き込まれました。才能溢れる人ってこういう感じなんだなあって。どの曲も自然に踊ってて、一生懸命練習したんだなってところがなくて、(きっとしてると思いますけど)素晴らしかったです。クライスラーなんて、きっと目をつぶってても弾けるんだと思うんですが、私ももう飽きるほど聴いてる「愛の悲しみ」に実は、ぐっときました。なんというか、ジャニーヌの誠実さを見た感じでした。こんな曲って言ったら何ですが、こんな曲にも手も気持ちも魂も抜かないんだなって。真のエンターテナーでした。
コンチェルト弾いてるジャニーヌも素敵だけど、小品弾いてるジャニーヌも素敵でした。これから日本でのツアーが続くそうですが、是非是非これからの方はお楽しみ下さいませ。
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